幻覚

泣き顔でスマイル擦り切れてシャイン踊るならレイン

愛している

好きという言葉が軽くなった。そのくせに「ポケモンが好きだったころのあの気持ちを忘れたくないよね」と同期と話した。あのころの、胸が焦げるくらいの好きはだんだんなくなって、夏の日差しが月の光に変わるくらいに穏やかになった。子供のころ好きだった…

1月最後の月は赤かった。もう0時を過ぎたから、過去の話だ。月がきれいだからなんだというのだ。月がきれいでもそうじゃなくてもずっとつらいまま。言えない言葉ばかりがインターネットの中で増えてゆく。行き場のないあいうえお。ABCだって書けるけど、そう…

雪が溶けたら会いに行きたかったけど、それももうかなわないのかな。最近の東京は急速冷凍されたような厳しい寒さ。自分も凍ってしまいそうになります。ってそんなことわたしに言われなくても思ってるよね。お互い東京にいるもんね。東京という駅、東京とい…

前のデスクでたくさんの言葉が飛び交っている。窓越しに見る空は晴れているけれど、たぶん外は寒いんだろう。平成史上最強の寒波が来たって世の中は普通に動いていて、周りの人も普通に生きていた。大雪の日はあのまま氷河期がきて東京が氷漬けになってしま…

電車の中でふと思うこと

ネットの中のどんな言葉も自分を救ってはくれない。寒いなと思ったところで家の暖房は壊れてなにもしてくれないし、自慢できる友達はいるけれど自分にとって親友ってなんなんだろうと思っている。友達がいるのかいないのか分からなくなってしまった。わたし…

身を切るような寒さに襲われる。どこかに行きたいけどどこに行きたいのかもわからないし誰と行きたいのかもわからない。ひとりが好きだけど嫌いだ。孤独を愛しているけど誰よりも孤独を怖がっている。そういえばそんな人が周りにはたくさん…いて隠すのが下手…

君が靴の底を鳴らす音を覚えてる。酔っ払って外国人に絡んでいるのを後ろからヒヤヒヤしながら見てた。冬の日差しの中で並んだ少し汚いラーメン屋。電車に乗って横並びに座ってた。ふたりで見上げたスカイツリーには登らなかった。イルミネーションを見るこ…

大丈夫だよと言って笑ってほしいだけ

ボロ雑巾なわたし

名前と顔と職業と年齢くらいしか知らない男が自分の隣に横たわっている。死にたいと思っていたので何でもすることができた。唯一怖かったのは自分の将来だけで、たとえどれだけ汚されようとも別によかった。自分が綺麗で価値のあるものだなんて、サラサラ思…

自分が軽くなってこの世界から消えていく気がした。 このブログをしばらく更新できなかったのも、何を書いたらいいのかさえ分からなくなったからだ。 思い出せないことが日々増えていく。この前まで覚えていた番組の名前が思い出せない。自分が数日前思って…

ねぇ

今日は世界がこのまま終わりそうな色の夕焼けだったね。

その場で文字にそのまま起こしたいくらい忘れたくない出来事があった。 文字で表せないくらいのたくさんの気持ちを教えてもらった。 ここでは伝えきれないくらいの思いをさせてもらった。 あんなに楽しかったのに、においは鮮明に覚えているのに、遠い日に見…

埃っぽくてパリパリとしたラブホテルのシーツのにおいをまだ昨日のことのように覚えている。

わたしが両親の人生を狂わせてしまった張本人であるため、その事実を知ってからは自分が生きていること自体に罪悪感を感じるようになってしまった。

日々、心の弾力が少しずつなくなっていく。水を弾かぬ皮膚のように、全てを受け入れては疲れている。 明日も明後日も明明後日も自分はずっとこんなことをやって生きていくんだろうか。 ここに自分の居場所はあるんだろうか?居場所を見つけられるんだろうか…

どんなにつらくても生きている限り人生が続くことがいちばんつらい

皮肉な話だけれど、つらかった記憶に自分が生かされていると最近思うことが多い

たどり着いたらいつも雨降り

2017年の8月は遅れてやって来た梅雨なのだろうか。今年の夏は随分と捻くれた奴だろうと思う。 これでもか、と言うくらいの雨。どこまで行っても雨。たどり着いたらいつも雨降り…。 昨日の17時半頃、会社でツイッターを開いたら、世田谷に住む友人が雹がバケ…

奥田民生になりたいガール

何もないな 誰もいないな 快適なスピードで道はただ延々続く 話しながら 歌いながら カレンダーも 目的地も テレビもましてやビデオなんていりませんノンノン僕ら 退屈なら それもまたグー 名曲をテープに吹き込んであの向こうの もっと向こうへ 僕らの自由…

そうだね

長い夢の中にいる。今も。

LOVEさえなければPEACE 本当にその通りだ

実家には犬がいる。 奴は朝起きて昼ごはんの前と昼ごはんの後に家の至るところでゴロゴロと腹を出して寝ている。 昼の光が差す窓辺でゴロゴロしている時もたまにある。 奴はわたしの部屋にも勝手に入り、転がるだけ転がっているのだが、思い切って自分も一緒…

初めて風俗に行った友人が 「いろんなことしてもらったけど、結局1番気持ちが落ち着いて居心地が良かったのはハグしてるときだった」って言っていたのを聞いて、そこに何か妙なリアルさというか人間らしさというか、人間の根っこにある部分の真髄を見た気が…

闇の中

夜の京王線に乗っている。 周りに家と山しかなく、ほとんど暗闇とも言える場所を、静かに電車が裂くように走って行く。 千と千尋の神隠しの「いのちの名前」がシャッフルで耳に流れ込んできた。 何もない広い広い青い海の下に、線路がどこまでも真っ直ぐ延び…

女子らしからぬことを言うが、 精神状態が悪く、美容室に行けない日々が続いていたので、すっかり髪がモサモサになってしまっていた。 そこで、実家に帰ったついでで親に髪を切ってもらってリビングに戻ったら、家のデカいソファの上で弟がすすり泣いていた…

ねぇ、

人の汚いところばかり見てきて、しかも裏切られたことのある人間が、また人を信じられるようになるにはどうすればいいと思う?

あの人とゆっくり歩いたあの場所を、今は足早に通り過ぎてく もう今すぐにでも自分が死んでしまうんじゃないかと思えるくらいの激しい痛みではなくて、すでに回りきった毒がまだ体内に少しだけ残って悪さをしてるみたいなタチの悪い痛み

決して劇的とは言えない平凡な道筋で出会ったふたりが、どこにでもあるような言葉のなかで別れていく

朝に家に着いて、シャワーを浴びていたらなぜか急に涙が滝のように流れてきて、声を殺して泣いた。 もう会えない人のこと、もう戻れないころのこと、もう思い出せなくなっていること、優しい思い出、返せていない恩、ずっと言えなかった言葉、傷つけてしまっ…