女子らしからぬことを言うが、
精神状態が悪く、美容室に行けない日々が続いていたので、すっかり髪がモサモサになってしまっていた。
そこで、実家に帰ったついでで親に髪を切ってもらってリビングに戻ったら、家のデカいソファの上で弟がすすり泣いていた。
獣が月夜に向かって泣くみたいな声で泣いていた。
「何年育ててたって、あいつが泣く理由なんてほとんどわかんないよ。たまにああやって泣くのよねぇ」と、冷蔵庫を開けるママの背中を見て、血の繋がりなんてなんのアテにもならないと思い改めて絶望した。
たまに絶望して、現実見て生きてかなきゃな。
喋れない人って本当に孤独なのだろうな